マーニーの正体は一体何者なのか?杏奈の関係性は?

 

ジブリ作品「思い出のマーニー」が2017年7月14日の金曜ロードショウで放送されます。

 

「借りぐらしのアリエッティ」に続き、米林宏昌監督の作品になります。

 

この作品には二人の少女が登場しますが、そのうちの一人で、タイトルにもなっている「マーニー」に注目したいと思います。

 


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主要な登場人物の紹介

 

杏奈:両親と祖父母も亡くし、養父母の元で暮らす12歳の少女。喘息を患っており、静養のため養母頼子の親戚である大岩夫妻の家に夏休みの間預けられる。

 

マーニー:杏奈が湿っ地屋敷で出会った少女。無人であるはずの湿っ地屋敷に住んでいる。

 

和彦:マーニーの幼馴染の少年。

 

彩香:湿っ地屋敷に引越してきた少女。

 

久子:湿っ地屋敷の絵をよく描いている老婦人。

 

頼子:杏奈の養母。杏奈からは「お母さん」ではなく「おばちゃん」と呼ばれている。

 

マーニーと杏奈の初めての出会いは?

 

湿っ地屋敷に住む少女がそれがマーニーです。

 

実態がある少女なのかと言えば、そうではないようで・・・・・。

 

杏奈が大岩夫妻と共に家へ向かう途中、「湿っ地屋敷にはおばけが出る」という話を聞きます。

 

その後、杏奈は養母の頼子おばさんに手紙を出しに行った帰り、空き家のはずの湿っ地屋敷に明かりが灯っているのに気がつき、湿原を渡ってしまいますが、近づくと明かりもなく、廃墟になった屋敷があるだけでした。

 

杏奈とマーニーが始めて出会ったのは、七夕祭りの日。

 

杏奈は近所に住む信子たちと七夕祭りに参加し、短冊に書いた「毎日普通に過ごせますように」という願い事について信子に問われるとともに、目が青いことを指摘され、信子に対して「太っちょ豚」と言ってしまい、その場から逃げ出してしまいます。

 

逃げ出した杏奈は、その後、入り江に置いてあったボートに乗り、湿っ地屋敷へ漕ぎ出しますが、途中でオールが動かなくなり、困っているところをマーニーが助けてくれたのでした。

 

ここまでで、二人の共通点が一つあります。

 

青い目であることです。

 

また個人的な感想として、声が似ているような気がしました。

 

演じている声優さんは、別々で、杏奈は、高月咲良さん、マーニーは有村架純さんです。

 

回想シーンで杏奈が持っていた人形

 

主人公である杏奈は、実の両親と祖父母は既に亡くなっていて、里親の元で生活していました。

 

その葬式の回想シーンの際に幼い杏奈が抱きかかえている人形が金髪で青いドレスを着ています。

 

人形の後ろ姿では、ありますが、マーニーと重なります。

 


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マーニーの日記の内容

 

マーニーと杏奈の交流が何回か続いた後、杏奈がマーニーことを忘れかけていたためか、マーニーが杏奈の前に現れなくなります。

 

そして、湿っ地屋敷には新しい住民がやってきます。

 

引っ越してきた彩香は、杏奈に「あなたがマーニーでしょ」と問われます。

 

彼女は、湿っ地屋敷から見つかったマーニーの日記を持っていました。

 

そこに書かれていたのは、杏奈とマーニーがパーティに参加した夜の出来事でした。

 

ただ杏奈のことは、花売りの少女として書かれていました。

 

杏奈は彩香にマーニーは自分の空想上の人物だといっていますが、マーニーの日記が見つかったことで、マーニーが実際に存在した人物であることが分かります。

 

杏奈とも関係性の深い人物であることに気がつきます。

 

マーニーの友人、久子

 

彩香がその後、屋敷から新たに見つけたという絵の裏に「Hisako」と書かれており、杏奈は久子からマーニーの生涯についての話を聞きます。

 

マーニーは、幼馴染である和彦と結婚した後、子供を授かるが、和彦が病気で亡くなり、マーニーも身体を壊し、サナトリウムに入り、子供を一人ぼっちにしてしまったこと。

 

その後、子供と再開するも、子供はマーニーを恨んでいて、家出し結婚し、子供を産んだが、交通事故で夫婦ともに死んでしまったこと。

 

さらに、養母である頼子より子供のころ杏奈が大事に持っていたという写真をもらうとそこには、湿っ地屋敷が写っているとともに、裏には「私の大好きな家 マーニー」と書かれていました。

 

そこでマーニーが杏奈の祖母であることがわかります。

 

杏奈が共に過ごしたマーニーは、祖母マーニーの思い出から生まれた人物

 

杏奈が共に過ごしたマーニーは、祖母から聞いた過去の記憶を元に杏奈が作り出した妄想と考えられます。

 

杏奈は物語のはじめに「この世には目に見えない魔法の輪がある。輪には内側と外側があって、私は外側の人間」といっていたり、学校でもうまく馴染めていない様子が描かれています。

 

また、「自分のことが嫌い」と何度か言うシーンなどもあり、杏奈が自身のことを受け入れられないことがわかります。

 

マーニーの思い出を杏奈が追体験し、その中で杏奈が自身が愛されている存在であることを知り、アイデンティティを獲得する物語なのではないでしょうか。

 


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