7月7日七夕の日に放送される「借りぐらしのアリエッティ」
アリエッティは「崖の上のポニョ」から2年後になる2010年夏に公開されています。
監督は宮崎駿さん、高畑勲さんではなく、当時39歳だった米林宏昌さん。
米林さんは「想い出のマーニー」の監督も務めていますね。
当時39歳でジブリの監督に大抜擢された米林さんですが、宮崎駿さんの若い世代を育てたいという思いから抜擢されたようです。
米林さんは思い出のマーニーの監督後、2017年に公開される「メアリと魔女の花」でもメガホンをとっています。
ジブリの新作も楽しみですが、今回は借りぐらしのアリエッティの原作について書いていきたいと思います。
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床下の小人たち
原作となっているのはこの「床下の小人たち」でした。
宮崎駿さんがこの作品に出合ったのは約50年前の20代だったころだそうです。
それから、宮崎さんはジブリで床下の小人たちを作りたいと思い続け、この企画を手掛けたのはそれから40年後の2008年でした。
約40年も温め続け「借りぐらしのアリエッティ」として世に発表されたというわけですね。
なんというか、この手の逸話的なものを聞くと身震いするような感じになるのは私だけでしょうか?
ともあれ、40年間温められた「床下の小人たち」が「借りぐらしのアリエッティ」に姿を変え広く周知されるようになったのは凄い事ですね。
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床下の小人たち新版 (岩波少年文庫) [ メアリ・ノートン ]
どんなお話?
小人と聞くとドワーフや妖精などを思い浮かべますが、床下の小人たちに登場する小人は特殊な能力は持ち合わせていない小人という設定。
この小人たちもアリエッティ同様「借りぐらし」で生活をしています。
ていうか、登場人物も「アリエッティ」「スピラー」などそのままですね。
床下の小人たちはシリーズになっていて全部で5冊あります。
映画になっているのは1冊目の人間に見つかりスピラーと共に脱出するところまで。
ここまでは借りぐらしのアリエッティと基本的に一緒ですね。
・1955年:「野に出た小人たち」
・1959年:「川を下る小人たち」
・1961年:「空を飛ぶ小人たち」
・1982年:「小人たちの新しい家」
続編はこんな感じですね。
1959年の「川を下る小人たち」ではやかんを使って川を下るアリエッティ達が書かれているので映画でも参考にされています。
その後、誘拐されてしまったり一悶着起こしながらなんとか脱出し、1982年に書かれた本では永住の地となる場所を教会にたどり着くという感じですね。
メアリー・ノートン
借りぐらしのアリエッティの原作となった床下の小人たちを書いたのは「メアリー・ノートン」
生年月日: 1903年12月10日
出身: イギリス ロンドン ハイベリー
1992年に亡くなっています。
因みに、床下の小人シリーズの最終巻を書いたのは10年前の1982年。
1952年に床下の小人たちでカーネギー賞を受賞。
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テーマは原作でも同じ?
昨今ではモノが溢れ返っていると言っても良いでしょう。
100円で大抵もモノは買えてしまい使えなくなったらポイ。
使えるモノでもポイという事も珍しくありません。
そんな大量消費時代に待ったをかけるのが借りぐらしのアリエッティという作品なのではないかと感じます。
メアリー・ノートンの時代は大量消費の時代ではなかったので何とも言えませんが、「モノを大事にしましょう」という点では同じでしょう。
床下の小人たちでも人間から借りてきたモノをリサイクルする様子が書かれています。
マッチの箱をタンスにしたり手袋を衣服にしたりなどなど。
リサイクルで出来上がったものが何ともオシャレで可愛らしいのも魅力の一つ。
色んな意味で考えさせられる作品だと思います。
宮崎駿さんが40年も前の作品を現代にリメイクさせたのは、大量消費時代に待ったをかける為だったのかもしれませんね。
まとめ
・借りぐらしのアリエッティの原作は「床下の小人たち」
・原作の全てのストーリーを映像化している訳ではない
・原作はシリーズもので全5作(作者はメアリー・ノートン)
・大量消費時代に待ったをかける作品?
まとめるとこんな感じでしょうか。
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