ヒアリのニュースが連日報道されています。
日本で初めて見つかったのは兵庫県でしたが、名古屋、東京など様々な地域でヒアリが見つかっており、日本への定着は認めるしかなさそうですね。
そんなヒアリですが、なぜここまで爆発的に広がってしまったのでしょうか?
要因としては2つあげられると思います。
1つは既に定着していた。
もう一つはヒアリの繁殖力にあります。
今回はヒアリの繁殖力について記事をまとめてみました。
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1日2000個の繁殖力
ヒアリの女王は1日に2000個の卵を産むことができると言われているので単純計算でも1ヵ月で6万個の卵を産む計算になりますね。
2000個~3000個と明記してある資料も存在しています。
ヒアリはアリ塚作りコロニーを形成する事は有名ですが、成熟したコロニーには約40万頭ものヒアリが居ると言われています。
ただ、ヒアリには単女王コロニーと複数女王コロニーが存在し、単女王コロニーの女王の方が多くの卵を産むことができるようで、2000~3000個という数字はおそらく、単女王コロニーのモノではないかと思われます。
いずれにしても警戒が必要な事には変わりありませんね。
他の蟻の繁殖力は?
ヒアリの繁殖力を書きましたが、他の蟻はどうなんでしょうか?
実は、ヒアリも同様ですが、アリの産卵には巣の環境に大きく影響されると言われています。
働きアリの数、エサの量、天候などなど。
多くの卵を産んでも世話をする働きアリがいないと意味がありません。
餌の備蓄が少ないのに働きアリを増やしても意味がありません。
このように、アリは一定数の卵を産むのではないと言う事をご理解ください。
その上で目安となる個数を以下に書いておきます。
・クロオオアリ:数個から20個程度
・ムネアカオオアリ:数個から20個程度
・クロヤマアリ:十数個から30個程度
・トビイロケアリ:十数個~2.300個程度
コレは1日に産む卵の数でヒアリの2000~3000個というのがどれだけ凄い数なのかという事が分かりますね。
ヒアリの繁殖力が強い理由は?
上に上げたアリとは比べ物にならないくらい多くの卵を産むヒアリですが、この繁殖力の源はなんでしょう?
調べてもはっきりとした答えは出ませんでしたが、おそらく、種の強さみたいなものが関係しているのではないかと思われます。
ヒアリは小動物を集団で襲うほど、攻撃的で殺傷能力の高い武器を持っています。
小さな鳥を襲ったという記録もあるほどなので相当なものだと予想できますね。
ヒアリの体長は2ミリから8ミリ程度なので小鳥程度でも相当な食糧になるでしょう。
さっきも書いたように食糧も備蓄具合によっても女王蟻が産む卵の数が変わってきますが、大きな獲物を捕らえる事の出来るヒアリはその辺の心配が少ないと考える事ができますね。
つまり、女王は働きアリの数だけに気を使って産卵する事ができる可能性が高く、自然と他の蟻より繁殖力が強くなるという感じ。
個人的な考えですが、どうでしょう?
付け加えておくと、日本には基本的にヒアリの天敵となる生物がいません。
日本固有の蟻ではヒアリに太刀打ちできないでしょう。
当然、繁殖のスピードは速くなると予想されますね。
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