仙台市青葉区の東北福祉大国見キャンパス周辺に「学生通行禁止」と書かれた看板が立てられた。
ここを通る学生たちの騒ぎ声やゴミのポイ捨てが原因との声もあり一概に地域住人を批判する事は出来ないようだ。
事の発端は2007年まで遡る。
東北福祉大が福祉大前駅の開業に合わせ、駅前にステーションキャンパスを整備した。
学生と地域住民の利便性を図るため、その敷地内に大学への近道となる通路を設けた。
2008年に周辺住民から「学生の騒ぎ声がうるさい」などとして私道の通行を禁止するように仙台地裁に申請。
(1)講義のある日は最短ルートの入り口に大学職員を配置し、学生を市道に誘導する。
(2)住民の生活を妨げないよう学生を指導する
などを条件に翌月に和解が成立している。
大学側は学生を誘導するなどの処置をし私道を通る学生は激減。
しかし、周辺住民はまだ安心できないとし「学生通行禁止」の看板を設置。
大学側は新たなルートを設置したうえで看板の撤去を求めたが撤去はされていない。
榎本等総務部次長は「看板を見た学生は地域から排除された気持ちになってショックを受けている」と指摘。「市道を使うだけでは混雑して学生が道路にはみ出す危険がある。安全上の配慮から、駅から二つ以上のルートが望ましい」と理解を求める。
看板を設置した男性(60)は「以前は道路が学生で埋め尽くされ、車が通行できないほどだった。閑静な住宅街を守る上で看板の抑止効果は大きい」と話し、外す考えはないという。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160605-00000006-khks-soci
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ネットの反応
ネットの反応は学生側を擁護する意見が若干多いようだ。
しかし、地域住民の気持ちを支持する声も多く議論は平行線。
また、今回問題になっている道路は「私道」と言う事もあり地域住民の支持を強めているポイントとなっている。
一番批判を受けているのは大学側で「対応がおそまつ」「放置していた大学が悪い」など厳しい意見が多い。
どうやら、この私道に1日3000人もの人が通行していた事もあったようで苦情を言いたくなる気持ちも分からなくもない。
静かに暮らしたい、ゴミのポイ捨てなどのモラル違反も分かるが学生の行為に目くじらを立て過ぎるのもどうなのか?という意見も聞こえてくる。
そもそも私道ってなに?
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私道と言われても正直な所ピンときませんよね。
「別に道路だから通ってもいいんじゃないの」と思われがちですが私道は所有地であり、通行には持ち主の承諾が必要になってくる場合があります。
私道ってなんなの?
私道とは個人や企業、団体が持つ土地を道路の一部として使っているだけなのです。
私道の維持管理は持ち主が行わなければならず他者の通行を禁止する事や私道の上に建物を建てるのも所有者の自由になります。
また人に貸したり権利を移転する事も出来ます。
東北福祉大学のケースに当てはめると周辺住民(私道の所有者)が通行を規制するならその道路を通る事は出来ないと言う事になりますね。
大学側が許可を訴えても周辺住民が「ダメ」と言えば通る事はできません。
※私道にも種類があるので上記のケースが全て当て嵌まるとは限りません。
和解は可能なのか?
今回の件、和解は可能なのでしょうか?
私道の所有者に「ダメ」と言われれば通る事は出来ないのですが、学生としては近い道を通りたい、大学としては安全面も考えて2パターンの経路が欲しいとの考え。
非常に難しい問題ですがやはり双方が少しだけ我慢する以外の解決方法はないと思いますね。
周辺住民の方は騒音や学生のモラル面を少し我慢。
学生は出来るだけ騒がずモラルの改善に努める。
これしか和解の道はないでしょう。
「大学側が私道の所有者に通行料を払えばいいじゃない」との意見もありました。
これは、なかなか妙案ですね(笑
どちらにしろ全ての人が納得する和解策が望まれます。
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