2016年8月に映画公開後13週中12週1位という興行成績を持つ、「君の名は。」がついに地上波初放送です。
映画公開時は、類似の広告をみかけたりなどその影響の大きさがわかります。
「君の名は。」には、口噛み酒というお酒が出てきますが、どんなお酒なのでしょうか。
また、物語でどんな役割をしているのかみてみましょう。
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口噛み酒とは
物語で三葉が、宮水神社の祭事で行っていた口噛み酒とはどんなお酒なのでしょうか。
物語では、同級生にその姿を見られ、恥ずかしいと感じていた三葉ですが、口噛み酒は古代から存在する伝統的なもののようです。
「もやしもん」というアニメにも登場したこともある酒の一種です。
口噛み酒(くちかみざけ)は、米などの穀物やイモ類、木の実などを口に入れて噛み、それを吐き出して溜めたものを放置して造る酒のこと。古代日本、アイヌ、沖縄、奄美諸島で作られていたほか、中南米やアフリカなど世界各地に見られたが、アマゾン低地などに残存する以外ほとんど消滅した。真臘では女性が醸すことから「美人酒」と呼ばれていた。また、人為的に造る酒の発祥は口噛み酒であるという説がある。
日本列島への渡来時期や製法、文化を考えると、同じく米を原料としている日本酒の原形とはなり得ないと考えられている。
日本では、神事の際に造られていたといわれています。
でんぷんを含む食物を噛むことで唾液中のアミラーゼででんぷんを糖化させ、発酵させたものでアルコールが生成できるそうです。
原料を腐敗させて乳酸による酸性化で発酵するため、細菌の繁殖が抑えられるとのこと。
とはいっても、祭事用などで日常的に呑まれていたものではないようです。
沖縄では伊平屋島、宮古や八重山の一部で昭和10年代初め(1930年代)まで作られていたそうです。
由来あるものなんですね。
物語での口噛み酒での役割
口噛み酒を神木にお供えしていたことを思い出し、三葉を捜しだすため、御神木を目指す瀧。
三葉の祖母の一葉が御神木のある場所は幽界であり、半身をおいて帰らないといけないといい、口噛み酒を奉納します。
口噛み酒は半身であるということです。
その言葉を思い出し、瀧は、三葉の口噛み酒を口にします。
そのおかげで、瀧は三葉の過去を見て、三葉の姿を見つけることができるのです。
現実には二人の間には、場所も離れ、時間軸もずれていた二人が遭遇するという不思議な現象を起こす物語において重要なものとして登場したわけですね。
潔癖な方であれば、ゆるしがたいのかもしれませんが、物語において重要な役目を担っている一つだと思います。
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