リメンバーミーは、劇中で登場人物たち歌うシーンが登場します。
その音楽のほとんどが映画のために作られたオリジナル曲ですが、唯一原曲を元に作られた曲があります。
それが「哀しきジョローナ」です。
結論だけ簡潔に書くとイメルダが偶然にもステージに立たされ、とっさに歌った曲が「哀しきジョローナ」、私はイメルダとへクターの夢が具現化した瞬間だったと感じました。
そしてこの曲は、メキシコに伝わる「泣き女(ラ・ジョローナ)」が元になっているそうです。
原曲やイメルダ、へクターの背景などをまとめてみましょう。
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目次
メキシコで伝わる「泣き女」はどんなお話なのか?
「哀しきジョローナ」というタイトルではなく「La Llorona ラ・ジョローナ」というタイトルです。
ジョローナとはスペイン語で「泣き虫」を意味します。
スペイン人の男性と先住民の女性が恋に落ち、二人の間に子供を生まれます。
ところが、スペイン人の男性は、女性と子供を置いて祖国へ帰ってしまうのです。
絶望した女性は、子供を川に捨て、自らも命を絶ちます。
それからその川では夕方になると泣き叫びながら川辺をうろつく女が出て子供をさらうというお話。
日本でいう口裂け女や播州皿屋敷みたいなものですかね。
はい、コワいので次行きます。
へクターとイメルダにラ・ジョローナをあてはめると?
民話「ラ・ジョローナ」では男性が去った後に女と子供が亡くなりますが、イメルダとココは生きています。
「去った男性=へクター」
こちらは間違いありませんね。
亡くなった女と子供
コレは私の考察ですが、イメルダとココの音楽ではないでしょうか?
へクターが去った後、二人は音楽を捨て去るが決意をし忘れようとするが忘れられない描写が双方ともにありますね。
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イメルダが咄嗟に歌ったのが哀しきジョローナ
イメルダはデラクルスからへクターの写真を取り返すべく奮闘中に運悪くステージ中央に飛び出してしまいます。
ザワザワする観客にミゲルが「歌って」と舞台袖から言います。
イメルダは困惑しながらも咄嗟に出たのが「哀しきジョローナ」でした。
実はデラクルスコンサートの前に「哀しきジョローナ」を歌っているシーンがあります。
逃げるミゲルを説得するために咄嗟に出た歌も「哀しきジョローナ」でしたね。
哀しきジョローナはへクターとの思い出の曲
イメルダがミゲルの説得時に「昔は音楽が大好き」だったと語っています。
へクターのギターに合わせて哀しきジョローナを歌うだけで幸せだったこと。
子供が生まれてもっと大切なモノを見つけた事など。
へクターとイメルダは音楽の道を進んでいた?
私の考察ですが、イメルダとへクターは元々音楽の道を2人で進もうとしていたのではないかと考えます。
イメルダは子供(ココ)が生まれて音楽(夢)よりもココが一番大事になってしまいます。
一方へクターはそれでも音楽の道を進みたかった。
イメルダが夢をあきらめてしまったのでへクターは家を出てしまったのではないのでしょうか?
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デラクルスコンサートでのデュオは夢が叶った瞬間だった
一方的な考察になりますが、偶然にもデラクルスのコンサートで歌う事になったイメルダ。
とっさにギターで合わせたへクター。
コレはココが生まれる前に2人が夢見た光景だったのでないでしょうか?
証拠と言ってはなんですが、最初は不安げに歌っていたイメルダですがへクターがギターで合わせているのを見て何かが吹っ切れたように自信満々に歌いだしています。
結論ですが、イメルダがとっさに歌った「哀しきジョローナ」はへクターと夢見た舞台で一番歌いたかった曲だったから。
というのはどうでしょう?
ちょっと強引過ぎましたかね?
それでは今回はこの辺で終わります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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