6月30日に放送予定の映画「藁の楯」
主演は大沢たかおさんで他にも松嶋菜々子さんや岸谷五郎さんなど豪華なキャストがそろい踏みのこの映画。
悪役として藤原竜也さんが出演していて、その演技にお茶の間の注目を集めることが予想されます。
今回は色々とネタにされている藤原竜也さんの話題ではなく、原作との違いを書いていきたいと思います。
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小説「藁の楯」
藁の楯は漫画かである「きうちかずひろ」さんが本名の「木内一裕」で発表した小説。
映画の「藁の楯」はこの小説が原作となっています。
きうちさんは「ビー・バップ・ハイスクール」を書いている超有名な漫画家ですね。
それではこの原作と映画の違いをまとめていきます。
白岩の性別
大沢たかおさん演じる「銘苅」の部下として登場する「白岩」
小説では白岩の下の名前は「篤史」ですが、原作では「篤子」となっています。
映画では超優秀なSPだが、シングルマザーという事で出世しづらいという設定でしたね。
小説の白岩は男性で映画の白岩は女性という点が違っています。
銘苅の妻は癌で亡くなっている
銘苅の妻の死因が原作と異なっています。
映画では飲酒運転の前科がある人に再び飲酒運転で轢かれたという設定でした。
藤原竜也さん演じる「清丸国秀」も同じ前科を持ちながら再犯しているという点では同じですね。
この部分に関しては、短い映画の中でうまく感情をリードしている部分ではないかと思われます。
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奥村(岸谷五郎)
映画では何故か清丸の位置が分かってしまい、SPや警察たちが身内を疑い合うというシーンがありました。
裏切っていたのは岸谷五郎演じる「奥村」。
奥村が裏切っているというのは原作と映画では同じです。
ただ、映画での奥村は体内にマイクロチップ(GPS的なもの?)を仕込んでいて清丸サイトに位置を知らせていました。
原作では普通に奥村が持っている携帯のGPSによるものだった。
白岩はもう少しまとも
松嶋菜々子演じる「白岩」ですが、原作ではもう少しまともだったと記憶しています。
映画では自身の不注意で2度も清丸に逃げられています。
2度目は拳銃を奪われて殺されてしまうという何とも間抜けな最後を遂げていますね。
映画を見ていて「ついさっき逃がしたばかりなのになんでやねん・・・」と一人突っ込みをしたのを覚えています。
原作では清丸を追ってきてた人間と銃撃戦の末死亡している設定になっていますね。
めぐみちゃんのお父さん
個人的に一番嫌だった変更ポイントです。
清丸の1人目の被害者「めぐみ」ちゃんのお父さんが登場しますね。
映画では東京に到着する前、まだ、奥村がいたころにめぐみちゃんのおとうさんと出会っています。
私が嫌だったと感じたポイントとして、清丸の賞金がまだ取り消されていないという点です。
原作では懸賞金をかけていた蜷川がその宣言を取り消した後にめぐみちゃんのお父さんが登場します。
つまり、清丸を殺めてもお金は貰えないというわけです。
今までは10億円という懸賞金があったからこそ清丸は狙われて憎まれていました。
賞金が無くなった今、誰が好き好んで清丸を殺めて刑務所に入らなければならないのか?という状況の中、登場し、清丸に殺意を抱くお父さんだからこそメッセージ性があったのだと思います。
映画では蜷川がかけた懸賞金がまだ残っていたのでめぐみちゃんのおとうさんも、奥村と同様にお金目当てなのか?という疑問が残ってしまいます。
ここは変えないで欲しかったなぁ・・・
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クライマックスはカオス
ラストシーンも少し違っています。
原作では銘苅が清丸を抱えて警察署に入っていくというラスト。
映画では蜷川の隠し刀を持った清丸に銘苅が刺されてラストという感じでした。
その後、銘苅は白岩の息子とキャッチボールに向かう姿が確認できますが、ちょっとよく分からないラストになっていると感じました。
て言うか、まだ、懸賞金も有効な状態で棒立ちで見ている市民や何故か堂々と車から出てくる蜷川など、突っ込みどころ満載のラストだったように思います。
ただ、藤原竜也さんの鬼気迫る演技は見物でしたね。
あの演技は藤原竜也さんにしかできない演技だと個人的には思いました。
その場面を撮影したいがために、原作を変えたのかと思ってしまうくらい鬼気迫る名演技でしたね。
まとめ
・原作の白岩は男性
・銘苅の妻の死因は癌
・奥村が位置を教えていた手段
・白岩の死因は銃撃戦の末に打たれた
・めぐみちゃんのお父さん云々
・クライマックスはカオス
まとめるとこんな感じでしょうか。
色々と突っ込みどころの多い映画ですが、個人的には楽しめた映画だと思います。
なんというか藤原竜也さんが凄いの一言ですね(笑
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