週刊ダイヤモンドが報じた偽装米問題を調べているのですが、過去の偽装などを調べているとかなりヤバい実態が浮き彫りになってきたように感じます。
三笠フーズの「事故米不正転売事件」や三瀧商事の「産地・用途偽装事件」などなど。
この二つの事件はある事で共通点があります。
それは仕入れた米をたらいまわしにして産地を変えたり、中国産の米を混入したり、そして最終的には混ぜ物たっぷりの国産米が出来上がるところです。
マネーロンダリングならぬ、米ロンダリングとでも言いましょうか。
今回の米偽装も似たような流通経路があるのかもしれません。
過去の事件を詳しく見ていきましょう。
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事故米不正転売事件
国が非食用として三笠フーズに卸した米を食用として販売していたこの事件。
やはり、米ロンダリングなる事が起きています。
問題の筆頭となった三笠フーズの転売ルートはコチラ。
大阪市の米穀加工販売業者の「三笠フーズ株式会社」が、福岡県筑前町にある同社の九州工場において、直接または子会社の辰之巳(たつのみ)を介して、事故米穀を不正に転売していた。それらの米は、その後も転売を繰り返され、焼酎の米麹や和菓子材料の米粉などに使われたことが、追跡調査により明らかとなっている。
元々非食用だった米が転売を繰り返す事で食用としていつの間にか流通してしまっている状態ですね。
三笠フーズの他に「浅井」「太田産業」「島田化学工業」も同事件に関与があり、三笠フーズ同様の流通経路を持っていました。
大元がこんな状態では信用して米を食べる事が出来ませんね。
産地・用途偽装事件
三瀧商事が行った不正で、取引先のイオンが大いに叩かれたこの事件。
この事件でも同様のロンダリングが起きていたようです。
コメの用途や産地偽装には三瀧商事の関連会社や取引先が関与していた。産地偽装の手口として、三瀧商事は中国・アメリカ産のコメを購入した後、そのコメを三瀧商事の親族が経営する関連会社「ジャパンゼネラル」に伝票上で架空販売し、ジャパンゼネラルから愛知県産のコメを購入したように偽装していた。用途偽装の手口として、三瀧商事の取引先である製茶業者2社が自社の必要量以上の加工用米を仕入れ、三瀧商事に販売。2社は伝票上ではジャパンゼネラルに販売したと偽装し、三瀧商事はジャパンゼネラルから架空取引で同量を「主食用米」として仕入れたことにしていた。
簡単に説明すると、三瀧商事が仕入れた外国産の米を親族会社間で往復させただけですね。
往復させたと言っても架空販売なので物は動いていない状態。
今度は親族会社から国産米を買うと言って最初に仕入れた外国産の米を国産と偽って流通させたという感じです。
このようにありもしない取引を架空に行う事で米の産地を偽造する非常に分かりやすい米ロンダリング。
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今回の偽装は?
今回の偽装問題ですが、今のところ真偽すらはっきりしていません。
販売元である京山は偽装はしていないと、週刊ダイヤモンドに反論をしている最中ですね。
刑事告訴も辞さない構えのようです。
仮に偽装が行われていたとすれば、どのよな形で偽装されたのでしょうか?
「滋賀米」や「魚沼産コシヒカリ」などで中国産の米が見つかったようですが、流通経路が問題になってくるでしょう。
先ほど、取り上げた「事故米不正転売事件」にも実は京山が絡んでいますが、この時はただの販売元としてだけでした。
今回も京山ではなく、もっと上、つまり、京山に米が卸された時点で中国産が混入されていたのではないかと考えます。
先ほど、説明したとおり、米の産地偽装には複雑な流通ルートが必要になってきます。
そう考えると、消費者と案外近い京山が偽装に関わっている可能性は低そうに感じます。
つまり、一番最初に米を仕入れた業者と京山までの間に何らかのロンダリングが行われている可能性が高いと思います。
A社で国産の米を1キロ、外国産の米を1キロ仕入れる。
A社とB社の間でロンダリングが行われ、2キロの国産偽装米が誕生する。
A社がC社に国産偽装米を卸す。
C社が外国さんの米2キロを仕入れとD社とロンダリング。
C社が京山に国産米(偽装)4キロを卸す。
こんな感じの取引があっても不思議ではありません。
普通はあり得ない話ですが、過去の事件を見ると何も信用できない気もします。
JAや京山ばかりが叩かれていますが(特にJA)問題なのはJAと京山の間の業者ではないかと考えます。
まだ真偽すらはっきりしていないので何とも言えない状況ですね。
他のメディアが報道しないのは何故?
今回の件を報道しているのは今のところ週刊ダイヤモンドだけです。
各メディアがまだ取り上げないのは、信憑性の問題でしょうね。
ハッキリとした事が分からないので取り上げたくても取り上げる事が出来ない状態では無いかと思われます。
米と言えば日本人として放っておくことの出来ない大問題でしょう。
この問題が真実であれば多くの人が関心を持つでしょうし、問題も長期化すると思われます。
今は各メディアが動いて裏取りをしている段階かな?
真実ならば続報に期待しましょう。
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