この記事は2020年1月30日に公開されました
中国から発生した新型肺炎怖いですね。
このウイルスは感染力が非常に強くまだ、効果的な治療もない為、不安になっている人も多いかと思われます。
そんな中、ドラックストアなどではマスクが飛ぶように売れ品薄状態が続いているようです。
中でも「N95」タイプのマスクに需要が集まっているのは御存じでしょうか?
N95マスクは簡単に言えば非常に小さな粒まで通さないマスクです。
ただ、このN95マスクに絶大な信頼を寄せてしまうのは如何なものかと思われます。
私が調べた限りではコンビニや100円均一などで売っているマスクより若干マシかな?くらいでした。
今回はこの「N95マスク」について詳しく書いていきたいと思います。
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目次
N95マスクとは?
皆さんが想像するマスクと言うと街を歩けば必ずと言って良いほど見かける四角く使い捨てタイプのマスクですよね。
ずっと着けていると癖になって中々外せないって少し前に話題になった事もありました。
今回、紹介する「N95マスク」というのはちょっと違います。
一番想像しやすいのは「ドクターが手術の時に着用している緑色のマスク」と言えば分かりやすいかもしれません。
緑色だけではありませんが、身近?に想像できるのがそれくらいですね。
普通の使い捨てマスクに比べて値段も高く、安いモノでも1枚当たり約200円といったところでしょうか。
このマスクは捕集し難いと言われる0.3マイクロメートルの小さな微粒子を95%以上カットできると言われています。
N95マスクはコロナウイルス対策にならない理由は?
新型肺炎が日本に入ってきてちょっとしたパニックになっているのもあり、色々な情報が飛び交っています。
そんな中で「N95マスクに意味が無い」と言っている人たちの主張をまとめてみました。
コロナウイルスの大きさは防げない
先程、N95マスクが0.3マイクロメートルの微粒子までカットする事ができると書きましたが、コロナウイルスの大きさは0.1~0.2マイクロメートルと言われています。
これだけ見るとコロナウイルスはN95マスクを着用していても侵入してきますね。
ただ、コレには落とし穴もあります(後で説明します)
慣れない人には逆効果?
このN95マスクですが、正しく着用すればかなりの気密性を誇ります。
私も粉塵職場で仕事をした時にこの手のマスクを着用した事があるのですが、あまりの息苦しさに鼻だけ出した状態で作業していた記憶があります。
このマスクは正しく着用しないと横からウイルスが侵入してくるため、慣れない人はあまり効果が無いというのです。
確かに一理ありますね。
普通の使い捨てマスクで問題ない!
新型コロナウイルスは人から人へ感染します。
と言う事は「クシャミ」や「咳」による飛沫(しぶき)での感染が大きな割合を占めるでしょう。
このクシャミや咳による飛沫の大きさは5マイクロメートルほど。
5マイクロメートルなら普通の使い捨てマスクで十分防ぐ事が可能ですね。
確かにこの説も一理ありますね。
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N95マスクが効果的な決定的な2つの理由
これまでは、N95マスク効果が無いのでは?
と言う事を紹介してきましたが、ここからN95マスクが如何に効果的なのか?と言う事を紹介していきたいと思います。
上に3つ書いた効果なし?の項目を覆していきましょう。
3つ書きましたが、1番目と3番目の答えは同じなので最後に紹介します。
慣れないマスクでも命がかかっている!
慣れないマスクで着用の方法が分からない?
いや、ちゃんと調べますよ?
息苦しいから常時着用は難しい?
いや、感染すれは命に係わるし、家族や大事な友人の事を考えれば我慢できますが?
と、言うことです。
ネット社会の現代では今回の新型肺炎、コロナウイルスのヤバさは皆知っています。
自分が感染するのも嫌ですし、子供や親に感染するともしもの事が無いと軽口を叩ける事態ではありません。
N95マスクに効果が無いと言っている人は事態の大きさをもう少し理解するべきだと感じますね。
飛沫と飛沫核
先程、咳やクシャミでの飛沫の話をしました。
飛沫の大きさは5マイクロメートルほど。
この水分を含んだ飛沫は空気中を漂う事はないので使い捨てマスクでも十分に防ぐ事が可能です。
ただ、問題は飛沫核。
飛沫核とは
病原体を含む微粒子は、感染者が咳・くしゃみなどをした時や感染者の感染部位の 医療処置中(気管支肺胞洗浄など)に空気中に飛散します。 空気中に飛散した微粒 子の中で比較的大きく水分を含んだものを飛沫といい、比較的小さい飛沫から水分が 蒸発し、軽くて非常に細かい粒子を飛沫核といいます
www.med.osaka-u.ac.jp › hp-lab › subfile › DCMI › kannsennkeiro_pdfより引用
5マイクロメートルほどの飛沫はすぐに落下しますが、飛沫核は空気中に漂います。
飛沫核の大きさは「4マイクロメートル以下」
5マイクロメートルの飛沫は落下するが4マイクロメートル以下の飛沫核は飛散するのです。
4マイクロメートルなら、通常の使い捨てマスクでもカットできる大きさでしょうか?
正解はカットできます。
が、だがしかし!
通常のマスクは前方はガードできても横から上から下から駄々漏れなのです。
どれだけ密着させても普通にミリ単位の隙間があるのです。
N95マスクは顔にしっかり密着させることで効果を発揮するマスクなのでウイルスの侵入を恐れる心配はありません。
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結論!N95マスクは効果絶大!
以上の事を踏まえてこの記事を簡単にまとめます。
新型肺炎のコロナウイルスは通常の使い捨てマスクでは完全に防げない。
理由は咳やクシャミでの大きな飛沫は防げても小さな飛沫核を防ぐ事は不可能。
飛沫核は空気中を漂うため顔に密着して着用するN95マスクでウイルスの侵入を防ぐべき。
という感じですね。
ウイルスの大きさ云々ではなくマスクの着用方法で効果が違ってきます。
使い捨てマスクだと、どうしても隙間が空いてしまいますもんね。
ただ、飛沫を防げるという点で使い捨てマスクを着用する意味はあると思うので、全く意味が無いと言う事はありません。
色々と誤情報が飛び交っていますが、自分や家族の身を守る為にも新型肺炎のコロナウイルスには充分に気をつけましょう。
それでは今回はこの辺で。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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